2022.10.12 <0006>

一年の中で10月中旬から年末までにかけて保険の見直しをされる方が多いです。
ちょうど、生命保険料控除のお知らせが届く頃でもありますね。

先日、「入ってる保険の内容を説明してほしい」との依頼を受けて伺いました。
ご加入されている保険は、ドル建ての年金タイプのもの。
65歳まで払い込み、20年間で年金として受け取れるタイプのものです。

実は、ご加入時の為替レートが1$112円でした。
今は・・・1$144円前後。 かなり円安が進み、毎月の保険料が高くなっています。
色々なモノの値段が上がるけれど、賃金が上がらないので削れるところを探しますよね。
なぜか・・・。どこのご家庭でも”保険”を削りたくなるようです。

確かに・・。保険はカタチがない商品なので、販売もしにくく価値を感じられにくい商品です。
保険のありがたみを感じるときは、あまり良いことが起きなかった場合のことが多く、そもそもイメージが良くないこともあります。
目先の毎月の保険料負担を軽くしたく、いったいどんな保険に入っているのか!?
確かめたくなるんですね。
もちろん、これはとても良いことだと思っています。
大切なお給料から支払っている保険料ですから、ちゃんと自分の思った通りの保障がついているのか?
または、資産を増やすためのものなら、本当に増えているのか?
確認してほしいと切に思ってます。

今回、お伺いさせていただいたご家庭では、
あと数年払い込まないと払い済みという形にできず、毎月の保険料変動を気持ち的にも受け入れられるか?
というところで悩まれていました。
ぽつっと・・。「入る保険の種類間違えたのかな・・。」と心の言葉が出てきます。
これ、逆にあずかる立場の私でも本当によくわかる気持ちです。

3年ほど前は、納得して加入したのですが、この3年の間に何があったのか・・?
そうです。予測不可能なことが起きました! コロナ!! そして、今では戦争まで起きています。

ここでお預かりする立場の私からお伝えしたいことは、
「間違いではなく変わった」のだということです。
保険は変わらずお客様を守るものですが、守られる立場のお客様の状況が変わったのです。
今の状況で、3年まえの保険を提案しても加入には至らなかったでしょう・・。
でも、それもすごく当たり前のことだと思っています。

例えば、3年前はまったく「介護」については無関心だったけれど、自分の家族や周りで介護される人がでてきて、自分ごとに置き換える環境が整う。すると、必然的に「介護」に対して不安や心配がでてきます。

特にお金にかかわることなので、とても関心度も高くなります。
でも・・・・。担当者に聞かない人がとても多いです。
もしくは、担当者があいまいな回答しかしない。→保険ってややこしい→保険ってめんどくさい→保険なんてどうでもいい。→保険嫌い(イメージが良くない)
このループが出来上がります。
大事なことは、ここでほったらかしにせずに他の会社の担当者でもFPでもいいから、納得がいくまできちんと聞くことだと思っています。

納得いくまで聞いたうえで、今の想いと保険の役割が違っている場合、以前に加入した保険を、「自分の選択ミス」と思わず、「変化に対応した自分」を認めてほしいと思います。
そして、今の自分の想いに加入済みの保険がどこまで対応できるのかをきちんと確認したうえで、その次のステップに行ってほしいと思っています。
皆さんがお支払いしている保険料には、担当者を使う権利まで含まれています。(と個人的に思ってます)
私のお客様の中でも、金融リオテラシーが高い人ほど話を聞きたがりますし、オープンに悩みも打ち明けてくれます。実は、その方がFPとしても対策はとても取りやすく、一番いい方法を提案出来ます。
変わることはおかしなことではなくて、すごく自然なこと。
ぜひ、担当者やFPへ相談してみてください。

もちろん、パーソナルファイナンスでも承ります。