2025.8.16<00874>
40代になると、家計のステージが大きく変わります。
子育てや教育費のピーク、住宅ローンの残高、
親の介護、そして自分たちの老後資金――。
「とにかく貯金!」と思ってきたけれど、
預金だけではお金が増えない現実に
気づき始める時期でもあります。
この記事では、40代から“貯める”から“増やす”へ
シフトするための資産ステップアップ術を、
初心者でも取り入れやすい形で解説します。
1. なぜ40代からは「増やす」ステージが必要なのか?
預金だけでは資産が目減りする時代
これまでの日本では、銀行に預けておけば利息がつく「金利の時代」がありました。
しかし、今は普通預金の金利は年0.001%前後。
100万円を1年間預けても、利息はわずか10円程度です
。
一方で、物価はじわじわと上昇中。
例えば、総務省のデータによれば、食品や日用品の価格はこの数年で
数%〜10%以上値上がりしています。
つまり、現金のままだと“実質的な価値”が減ってしまうのです。
40代は資産形成のラストチャンス
老後資金の目安は、生活スタイルによりますが2,000〜3,000万円と言われます。
もし60歳まであと20年とすると、毎月7〜10万円の積み立てが必要です。
しかし、40代以降は教育費や住宅ローン返済なども重なり、
「貯金額を増やす」のは難しい時期でもあります。
そこで必要なのが、“お金に働いてもらう”=資産運用です。
2. 資産ステップアップの基本の流れ
資産を増やすためには、闇雲に投資するのではなく、
順序立てたステップが重要です。
ステップ1:生活防衛資金を確保する
まずは生活費の6か月〜1年分を現金で確保します。
これがあれば、急な出費や収入減があっても生活が破綻しません。
ここは「増やす」よりも「守る」ための資金です。
ステップ2:積立投資をスタート
残った資金を、少額からでも長期・分散・積立で運用します。
投資初心者なら、つみたてNISAやiDeCoの活用がおすすめ。
これらは税制優遇があり、長期で資産を増やすのに適しています。
ステップ3:資産配分(アセットアロケーション)を考える
国内外の株式・債券・REIT(不動産投資信託)などに
分散投資し、リスクを抑えます。
例えば「株式50%・債券30%・REIT20%」のように
、自分のリスク許容度に合わせて配分します。
ステップ4:定期的な見直し
年に1回は資産の配分を見直し、バランスを整えましょう。
ライフイベントや経済状況の変化によって、適切な配分は変わります。
3. 40代主婦におすすめの資産運用方法
① つみたてNISA
- 年間120万円までの投資が最長20年間非課税
- 金融庁が認めた投資信託のみが対象なので、初心者でも安心
- 長期での資産形成に向いている
② iDeCo(個人型確定拠出年金)
- 掛金が全額所得控除され、節税効果が大きい
- 60歳まで引き出せないため、老後資金の確保に最適
- 主婦(第3号被保険者)でも加入可能
③ インデックス投資
- 世界全体や特定の市場に連動する投資信託
- 手数料が安く、値動きの予測が不要
- 分散効果が高い
④ 高配当株投資
- 安定した配当収入を得られる
- 株価下落時の精神的支えになる
- ただし、業績悪化による減配リスクもある
4. 資産運用のリスクと向き合う方法
リスクをゼロにすることはできない
運用には必ず価格変動リスクがあります。
しかし、長期・分散・積立の3つを守ることで、
リスクは最小限に抑えられます。
投資額を無理しない
生活費や教育費に影響を与えるほどの
金額を投資に回すのは危険です。
あくまで「余裕資金」で始めましょう。
5. 老後資金のシミュレーション
例えば、40歳から毎月5万円を年利3%で積み立てた場合、
60歳で約1,600万円になります。
これに年金や退職金を加えれば、老後資金の目標に近づけます。
6. 今日からできる資産ステップアップの第一歩
- 家計簿やアプリで現状把握
- 生活防衛資金の確保
- つみたてNISAやiDeCoの口座開設
- 少額から積立投資をスタート
- 年1回の資産配分見直し
まとめ
40代は、お金を「貯める」だけの時代から「増やす」時代へ移行するターニングポイントです。
少額でも今から資産運用を始めることで、老後の安心度は大きく変わります。
💡 次の一歩を迷っている方へ
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