2025.8.7 ＜00865＞
「老後」と聞くと、なんとなく不安が先に立つ人も多いのではないでしょうか。
「年金だけで足りるのかな」「病気になったらどうしよう」
「趣味や旅行を楽しめる余裕なんてあるの？」
――そんな心配を抱えてしまうのは自然なことです。
でも実は、“お金の安心”は、特別なことをしなくても毎日の小さな習慣から作ることができます。
今日は、40代・50代からでもすぐ始められて、将来の自分に感謝される「お金の安心習慣」を5つご紹介します。
◆ 習慣① 「月1回の家計チェック」をする
お金の不安の多くは、「今の家計状況がわからないこと」から生まれます。
まずは毎月1回、**家計の“健康診断”**をしましょう。
やることはシンプルです。
- 先月の収入と支出をざっくりでいいので書き出す
- 貯金額や資産残高をチェックする
- 支出の中で「減らせそうな固定費」がないか確認する
たとえば、格安スマホに乗り換えるだけで年間数万円の節約になることもあります。
数字を把握すると、「今のままでいいのか」「改善すべきか」がはっきり見えます。
◆ 習慣② 「先取り貯金」を仕組み化する
「残ったら貯金」は、ほとんどの場合うまくいきません。
おすすめは、給料日に自動で老後資金に回す先取り貯金です。
方法は簡単。
銀行口座で「定額自動振替」や「積立定期」を設定し、毎月決まった額を別口座に移します。
金額は月1万円からでもOK。10年で120万円、20年で240万円。運用を加えればさらに増やせます。
ポイントは、「貯金は生活費の余りではなく、優先支出」として扱うこと。
この習慣があるだけで、老後資金のベースが確実に積み上がります。
◆ 習慣③ 「お金に働いてもらう」経験をする
40代からでも遅くありません。資産運用を始めることで、貯金が“増える速度”が変わります。
特におすすめなのは、つみたてNISAや**iDeCo（個人型確定拠出年金）**など、税制優遇がある制度。
たとえば、月1.5万円を年利4％で20年積み立てると、
元本360万円が約550万円になります。
もちろん運用はリスクもありますが、「長期・分散・積立」の基本を守れば、
時間が味方になってくれます。
まずは少額から始めて、「増える」体験をしてみましょう。
◆ 習慣④ 「使うお金」にも目的を持つ
老後資金を貯めることばかりに意識が向くと、
今の生活が窮屈になってしまうことがあります。
大切なのは、「使うお金」も目的を持って配分すること。
たとえば、
- 健康のためのスポーツや食事
- 学びや趣味への投資
- 家族や友人との思い出づくり
こういったお金は、長期的に見ても人生の満足度を高めます。
老後資金を作りながら、「今も楽しむ」バランスを意識しましょう。
◆ 習慣⑤ 「未来の収支」を見える化する
年金の見込み額や、老後の生活費をシミュレーションすると、
「あといくら必要か」が明確になります。
見える化の手順
- ねんきんネットで年金の受給見込みを確認
- 老後の生活費（住居費・食費・医療費など）を想定
- 年金との差額＝準備すべき老後資金
たとえば、年金月22万円、生活費月27万円なら、毎月5万円の赤字。
30年間で1,800万円の備えが必要です。
収支を数字で見ると、「働く年齢を延ばす」「副収入を得る」「運用で補う」など、
具体的な行動に落とし込めます。
◆ 5つの習慣を続けるコツ
- 小さく始める…一度に完璧を目指さない
- 仕組み化する…自動振替や定期チェック日を設定
- 楽しさを見つける…貯金額の成長をグラフで見る、節約をゲーム感覚に
- 誰かと共有する…家族や友人、FPと話し合うことで継続しやすくなる
◆ まとめ
お金の安心は、一度作って終わりではなく、毎日の習慣で積み重ねるものです。
- 家計チェックで現状を把握
- 先取り貯金で資産を増やす
- 運用でお金に働いてもらう
- 今を楽しむお金も大切に
- 未来の収支を見える化する
この5つを取り入れることで、老後の不安は減り、
「これからが楽しみ！」と思える時間が増えていきます。
今日の小さな一歩が、10年後・20年後のあなたの安心をつくります。
未来の自分に「ありがとう」と言ってもらえるよう、ぜひ始めてみてくださいね。
