2025.10.24 <00943>
1. 習いごとは「やめ時」が難しい
ピアノ、英語、水泳、プログラミング…。
子どもの将来のためにと始めた習いごとが、
いつの間にか“家計の重荷”になっていませんか?
多くの親御さんが悩むのは、
「いつやめさせたらいいかわからない」ということ。
頑張って続けてきたのに、途中でやめるのはもったいない気がして、
ついズルズルと続けてしまうのです。
けれど、**「やめない」=「良いこと」**とは限りません。
続けることで子どもや家計にストレスが生まれているなら、
一度立ち止まるタイミングかもしれません。
2. 習いごと貧乏に陥りやすい3つのサイン
では、どんなときに「習いごと貧乏」になっている可能性があるのでしょうか?
以下の3つのサインに当てはまるなら、要チェックです。
🔹サイン①:「目的」を忘れている
「なんとなく続けている」「辞める理由がないから続けている」
この状態になっていると、月謝が“固定費化”しています。
始めた当初の目的をもう一度思い出してみましょう。
🔹サイン②:「子どもの気持ち」を聞いていない
親が「やめさせたくない」「将来のため」と思っても、
子ども自身が楽しめていなければ、それは“苦しい支出”になります。
「どう感じている?」「続けたい?」と、定期的に気持ちを確認することが大切です。
🔹サイン③:「家計全体」で見ていない
習いごと費は“教育費の一部”です。
塾代・教材費・受験費用と重なる時期が来ると、家計を圧迫します。
月謝だけでなく、「年間いくら使っているか」を把握しておくと安心です。
3. 「やめる=悪いこと」ではない
日本では、「やめる」と聞くとネガティブな印象を持たれがちです。
でも、本当の意味で“選び取る”ためには、やめる勇気も大切です。
たとえば、
「この習いごとより、今は家庭学習を優先したい」
「違う分野に興味が出てきた」
そうした気づきがあったときに、方向転換できるのは柔軟さの証。
やめることで時間やお金に余裕が生まれ、
家族で過ごす時間が増えることもあります。
それは、子どもの成長にとってもプラスの変化です。
4. 習いごと費を見直すと、家計も心も整う
家計の中で「教育費」の割合が高いと、
老後資金や生活費への不安が強まりやすくなります。
だからこそ、定期的に「見直し日」を決めておくのがおすすめです。
たとえば、
📅 年に1回「教育費点検日」をつくる
📊 習いごと・塾・教材費などを一覧化し、
子どもの成長と照らし合わせて再評価する
この習慣があるだけで、
「なんとなく続けていた支出」を手放し、
「本当に必要な投資」に集中できるようになります。
5. 子どもの“やりたい”を大切にするためにできること
最終的に大切なのは、「親が安心して応援できること」。
子どもがどんな夢を描いても、親が笑顔でいられることが一番の支えです。
そのために、
- 家計に“余白”をつくる
- お金の使い方を家族で話す
- 「やめる」も「続ける」も選べる環境を整える
この3つを意識するだけで、
お金の流れも、家族の気持ちもずっと軽くなります。