2025.8.12 <00870>
1. こんな家計管理、していませんか?
「今月はなんとかやりくりできたけど、来月はどうなるかわからない…」
「ボーナスが出たら赤字を埋めるのが恒例」
「家計簿をつけても、その後どう活かせばいいかわからない」
これは、私がファイナンシャルプランナーとしてお話を伺う中で、特に40代以降の女性からよく聞く声です。
家計管理をがんばっているのに、いつも“今月”という短いスパンでお金と向き合ってしまう。
その結果、将来に向けた資金づくりや「やりたいこと」にお金を使う余裕がなくなってしまいます。
2. なぜ「今だけ家計」になってしまうのか?
原因は大きく3つあります。
① 目先の支出に意識が集中している
食費・光熱費・日用品…とにかく「今払わなきゃいけないもの」への意識が強く、先のための資金が後回しになりがちです。
② 貯金や投資が“余ったら”スタイル
「お金が余ったら貯金しよう」というやり方だと、ほぼ余りません。結果的に将来のためのお金が作れなくなります。
③ 家計管理が「我慢の連続」になっている
節約=削ること、と捉えてしまい、楽しみや心のゆとりが奪われ、長続きしない原因に。
3. “わたし仕様”の家計ルールとは?
「わたし仕様」とは、誰かが決めた正解や節約術をそのまま真似るのではなく、自分の価値観や生活スタイルに合った管理方法のことです。
- 子どもの教育費を最優先したい人
- 趣味や旅行に使えるお金を残したい人
- 住宅ローンの早期返済を目指す人
それぞれの家計のゴールは違います。
だからこそ、「雑誌やSNSで見た方法」をそのまま真似るより、自分の優先順位に合わせたルールづくりが必要です。
4. 無理なく続けられる家計ルールの作り方
ここからは、私が実際に顧問契約の方にもお伝えしている流れを、5ステップでご紹介します。
ステップ1:理想の未来を“数字”で見える化
- 「老後は毎月いくらで暮らしたい?」
- 「旅行は年に何回行きたい?」
- 「子どもの進学資金はいくら必要?」
漠然とした夢や希望を、具体的な数字に置き換えます。
キャッシュフロー表やライフプラン表を使うと、目標額と期限が明確になります。
ステップ2:生活費を3つの箱に分ける
- 固定費の箱:毎月必ず出ていく費用(住宅ローン、保険、光熱費など)
- 変動費の箱:月ごとに変わる費用(食費、日用品、娯楽など)
- 将来のための箱:先取り貯金・投資(NISA、iDeCo、定期預金など)
特に大切なのが「将来のための箱」を先に確保すること。
余ったら…ではなく、給料日にまず移す習慣が鍵です。
ステップ3:固定費を“じぶん基準”で見直す
保険や通信費、サブスクは「なんとなく契約したまま」になりがちです。
- 保険は必要保障額を計算し、過剰な保障はカット
- 通信費は格安プランや家族割を検討
- サブスクは「1か月使わなかったら解約」
固定費の削減は効果が長く続くため、無理なく家計にゆとりを生み出せます。
ステップ4:変動費は“楽しむ節約”
我慢する節約は続きません。
例えば…
- 食費:週1のまとめ買いで無駄買いを防ぐ
- 娯楽費:無料や低コストのレジャーを増やす
- 洋服:新しい服を買ったら1着手放す
「節約した分を旅行用口座に移す」など、目に見える形でご褒美を設定するとモチベーションが続きます。
ステップ5:年に1回は“健康診断”をする
家計も体と同じで、定期的なチェックが必要です。
年に1回は
- 家計の収支
- 貯蓄・投資の進捗
- ライフイベントの変化
を見直し、ルールをアップデートしましょう。
5. “わたし仕様”がもたらす3つの変化
① 将来のお金の不安が減る
数字で見える化することで、漠然とした不安が「やるべき行動リスト」に変わります。
② 無駄な支出が減る
自分の価値観に合わない支出が自然に減り、本当に使いたいところにお金を回せます。
③ 家計管理がストレスではなくなる
「やらなきゃ」から「やりたい」に変わることで、家計管理が前向きな習慣になります。
6. まずは小さな一歩から
もし今、
- 「老後資金が心配…」
- 「家計簿は続かない…」
- 「このままでいいのかわからない…」
そんな気持ちがあるなら、まずは1か月の支出を3つの箱に分けるところから始めてみてください。
最初から完璧でなくても大丈夫。
大切なのは「自分に合った形を見つけること」です。
7. プロと一緒なら、もっと早く“わたし仕様”にできる
私はこれまで、40代以降の女性の家計を一緒に整理し、将来の不安を「自分らしいお金の流れ」に変えるお手伝いをしてきました。
キャッシュフロー表を作って数字で未来を見える化し、保険・投資・貯蓄のバランスを整えることで、
「不安が減った」
「旅行や趣味にお金を使えるようになった」
というお声をたくさんいただいています。
もし、あなたも“わたし仕様の家計ルール”を作りたいなら
一度、お話ししてみませんか?