教育費ラストスパート!高校〜大学期の落とし穴

2025.10.11 <00930>

教育費のラストスパートは、高校〜大学期に訪れます。
「大学に入るまでに貯めれば大丈夫」と思っていたのに、実際には高校から家計が大きく動き始めます。

FP相談でも、「高校に入ってから一気に支出が増えた」という声は非常に多いのです。

 

■教育費のピークは“大学”ではなく“高校から”

文部科学省のデータによると、教育費のピークは大学ですが、実際に家計が苦しくなるのは高校入学時からです。

その理由は、次のような支出の重なりです:

  • 入学金・制服・教材費(約20〜30万円)
  • 部活費・遠征費・交通費(年間10〜20万円)
  • 塾・予備校代(年間30〜60万円)

つまり、高校3年間で100万円〜200万円がかかるケースも珍しくありません。
さらに大学受験が近づくと、**入試費用・受験旅費・受験料(1校あたり3〜5万円)**なども加わります。

高校期は「教育費の第二の山」なのです。

 

■高校3年間が家計の分岐点になる理由

高校期は、“教育費・生活費・貯蓄”のバランスが崩れやすい時期です。
特に、次のような行動パターンが家計を苦しくします。

家計の落とし穴内容結果
① 塾代に前のめり高2〜3で月5万円超家計が赤字化・貯蓄ストップ
② 部活と両立で出費が二重化遠征・合宿・交通費年間10万円以上増加
③ 子どもの数だけ重なる高校・大学が同時期一気に支出倍増

高校生になると、子どもが「進学・進路」を真剣に考える時期。
親として支援したい気持ちは自然ですが、感情で動くと家計がパンクします。

 

■大学進学時に直面する「3つの急増支出」

大学入学時は、教育費の“最終ステージ”です。
FP相談でよくある出費は次の3つ。

1️⃣ 入学費用(入学金・授業料・備品)
 → 国公立:約80万円、私立:約120〜150万円

2️⃣ 下宿・一人暮らしの初期費用
 → 敷金・家電・家具などで約50〜80万円

3️⃣ 生活費の仕送り
 → 月8〜10万円×12ヶ月=年間約100万円

つまり、入学初年度だけで200〜300万円が必要になることも。
「学資保険が満期になって安心した」直後に、さらに支出が続く──これが“教育費の現実”です。

 

■奨学金・教育ローンに頼りすぎるリスク

資金が足りず、奨学金や教育ローンを利用する家庭も増えています。
ただし、借りる金額と返済期間には注意が必要です。

  • 奨学金(無利子・有利子)を400万円借りた場合
     → 月2万円×約20年=480万円の返済
  • 教育ローン(年2%で200万円)
     → 10年返済で総支払額約220万円

子どものために借りたお金が、社会人になっても親子の負担として残るケースもあります。
借りる前に、“返すシミュレーション”をしておくことが大切です。

 

■FPが伝える「備えとシミュレーションの重要性」

教育費のラストスパート期は、**「予測できる支出」**です。
だからこそ、今のうちに数字で整理しておくことが何よりの備えになります。

具体的には、

  • 高校〜大学期にかかる金額を年単位で書き出す
  • 貯蓄・学資保険・NISAなどの“使う順番”を決めておく
  • 不足分を早めに把握して、月単位で補う計画を立てる

FPとしては、「大学費用の準備=18歳までに300万円」だけでなく、
**「その後4年間にかかる支出も含めて500万円以上」**を見積もるのが現実的だと感じます。

教育費の波を越えるには、

“先を見通して、早めに整える”
この一言に尽きます。

高校期からが勝負。
数字を味方に、未来を安心に変えていきましょう。

 

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