2025.10.22 ＜00941＞
1. 教育費は「愛情」ではなく「計画」で決めよう
子どもを思う気持ちは、どの親も同じです。
「できるだけ良い教育を受けさせたい」「チャンスを広げてあげたい」
そんな想いから、塾や習いごとにお金をかけすぎてしまう方も少なくありません。
でも、教育費は“愛情の量”ではなく“家計の計画”で決めるもの。
無理をしてまで支出を続けてしまうと、親の生活や老後資金を圧迫し、
結果的に「教育費のために親が苦しくなる」状態に。
これは、子どもにとっても本意ではありません。
教育費は「家族みんなが安心して暮らせる範囲」で決めるのが大切です。
2. 親の“安心ライン”は家庭ごとに違う
「平均いくらかかる」といった情報はたくさんありますが、
その数字はあくまで“他の家庭の例”にすぎません。
たとえば、
- 祖父母からの支援があるか
- 親の働き方（共働きか、パートか）
- 兄弟姉妹の人数
によって、教育費のかけ方はまったく違ってきます。
つまり、教育費には「正解」はなく、
家庭の価値観とライフプランに合った“安心ライン”を見つけることが大切です。
3. 教育費のかけすぎを防ぐ3つのチェックポイント
では、実際に教育費を見直すときのポイントを3つ挙げてみましょう。
1️⃣ 「固定費化」していないか？
毎月の塾代や習いごと代が当たり前になっていませんか？
“必要だから”ではなく、“惰性で続けている”出費がないか見直しましょう。
2️⃣ 「本人のやる気」と費用が釣り合っているか？
子ども自身が楽しんで続けているならOK。
しかし「行かされている」と感じているなら、目的を再確認。
3️⃣ 「教育費」と「貯金・投資」のバランスをとれているか？
教育費が増えると、将来の備え（NISAやiDeCoなど）に手が回らなくなりがち。
教育費と同じくらい、“親の未来”にもお金を回していきましょう。
4. 教育費と老後資金、どちらも守るバランスのとり方
教育費は「今」、老後資金は「未来」。
どちらも大切だからこそ、同時に考える必要があります。
おすすめは、キャッシュフロー表を使って可視化すること。
たとえば、
- 子どもの進学時期
- 車の買い替え
- 住宅ローンの完済時期
などの支出を並べていくと、将来の“お金の波”が見えてきます。
そこから「どの時期に余裕があるか」「どこが赤字になりそうか」を確認し、
教育費の“かけどき・セーブどき”を見極めるのがポイントです。
5. まとめ：子どもの未来も、親の安心も両方大切に
教育費は、親の想いが込められた大切なお金。
でも、子どもの夢を支えるためには、まず親が安心して暮らせることが前提です。
「うちはどこまでなら大丈夫か？」を知ることが、
本当の意味で子どもの未来を守ることにつながります。
今日からぜひ、「わが家の教育費ライン」を見える化してみてくださいね。
