2025.8.5 <00863>
「年金だけで老後は暮らせるの?」
「親世代のように、年金だけで安心して暮らせる時代は終わったのかも…」
そんな不安を感じている40代・50代の女性は少なくありません。
現実として、年金だけで暮らすのは難しいと感じている高齢者が多いのも事実です。
今回は、実際に老後にかかる生活費のリアルと、
私たちが40代からできる備え方についてお話しします。
◆ 年金の平均受給額はどのくらい?
まず、実際に受け取れる年金額を知ることが大切です。
2024年度の国民年金・厚生年金の平均支給額は次の通り:
- 【国民年金のみ(自営業など)】…月 約5.6万円
- 【厚生年金(会社員)】…夫婦2人で月 約22万円
これはあくまで平均です。
退職時の収入や加入期間、扶養の有無などによって金額は変わります。
「ねんきんネット」で自分の受取見込みを確認することが第一歩です。
◆ 老後のリアルな生活費はいくら?
総務省「家計調査(高齢夫婦世帯)」によると、実際の生活費は月約27万円。
一方で、夫婦で年金を月22万円受け取っていた場合、月5万円の赤字。
つまり、年間60万円の取り崩しが必要。
それが30年間続けば、1,800万円の備えが必要という計算になります。
以下は実際の支出例(夫婦2人暮らしのモデル)です:
項目 | 月額(平均) |
---|---|
食費 | 約65,000円 |
光熱費・水道代 | 約20,000円 |
通信費 | 約10,000円 |
医療費 | 約15,000円 |
日用品・交際費 | 約20,000円 |
趣味・娯楽 | 約15,000円 |
その他(家の修繕など) | 約15,000円 |
合計 | 約27万円 |
※持ち家の場合。賃貸ならさらに+5〜7万円程度が必要。
◆ 足りない分、どう備える?
では、足りない5万円/月をどう補えばいいのでしょうか?
40代から始められる、主な対策は次の3つです。
① つみたてNISAやiDeCoを活用して「備える」
まずは、毎月の積立で老後資金を作ること。
たとえば月2万円を年利4%で20年積み立てた場合:
👉 約735万円の資産になります(元本480万円+運用益)
税制優遇もあるつみたてNISAやiDeCoなら、税金を抑えつつ効率よく貯められます。
② 生活費の見直しで「支出を減らす」
「老後の生活費は今の延長」と言われるほど、今の家計の見直しが未来に直結します。
- 保険料が高すぎない?
- サブスク使ってないのに払い続けてない?
- 通信費は格安スマホに変えられる?
無理な節約ではなく、固定費の見直しがカギです。
③ 長く働く=収入源をキープ
70歳まで働く時代が当たり前になりつつある今、長く働ける仕組みづくりも大切。
- パートを続ける
- 在宅ワークや副業を始める
- 趣味やスキルを活かして“ゆる副業”
「収入を得られる選択肢」があるだけで、心の安心感はぐっと変わります。
◆ 老後の“リアル”をのぞいてみませんか?
頭ではわかっていても、なかなかイメージしにくいのが老後生活。
そこでおすすめなのが、実際に老後を過ごしている方の生活を映した動画です。
YouTubeには、節約しながらも楽しく暮らす高齢者のリアルな日常がたくさん投稿されています。
📺 参考動画:
▶️ 【年金暮らし】2年半後、赤字はどうなった?
(YouTube:ちょこっと暮らし様)
このような動画を観ると、「こうやって暮らせばいいんだな」と、将来が具体的に見えてきます。
そして何より、**「お金がすべてではない。工夫と準備があれば安心して暮らせる」**ということを感じられるはずです。
◆ まとめ:年金だけじゃ不安。でも備えれば怖くない
- 年金は平均で月22万円(夫婦)。生活費には少し足りない。
- 足りない分を「備える・減らす・働く」の3軸で対策する
- 40代から始めれば、まだ間に合う
- リアルな老後生活を動画で見るのも、不安解消につながる
◆ あなたにとっての“ちょうどいい老後”を一緒に描きませんか?
年金だけじゃ足りない…
でも、「どう備えるか」を知って、行動すれば、未来はきっと変わります。
まずは、「自分は老後いくら必要なのか」を見える化すること。
そのお手伝いが必要なときは、ファイナンシャルプランナーに相談するのもひとつの方法です。
今日の一歩が、未来の安心をつくります。
一緒に“わたしらしい老後”を目指していきましょう!