2025.10.17 <00936>
「また続かなかった…」と感じているあなたへ
ノートに書いても、アプリを使っても、
「最初の1週間で終わってしまう」
「気づいたら入力が止まってる…」
そんな経験、ありませんか?
FPとして多くのご相談を受けてきましたが、
家計簿が続かない=ダメなことではありません。
むしろ、家計簿が続かない人ほど「家計に意識がある人」なんです。
今日は、そんなあなたに私が“最初に伝えるひとこと”をお話しします。
「家計簿は“頑張るツール”ではなく、“気づくツール”です」
多くの人が家計簿を続けようとする時、
「節約しよう」「無駄をなくそう」という気持ちから始めます。
でも、その目的だと長続きしません。
なぜなら、家計簿は「努力」よりも「気づき」に使うものだからです。
💬 私がよく伝えるひとこと
「家計簿は、反省ではなく“気づきノート”ですよ。」
たとえば、
- 思ったより食費がかかっていた
- コンビニで意外と使っていた
- 電気代が季節でこんなに変わるんだ
——これに“気づく”ことこそが目的なんです。
気づきがあると、自然と「次どうしよう」が生まれ、行動が変わります。
「全部つけよう」としない勇気を持つ
家計簿が続かない人の多くが、
“完璧にやろうとする”ところでつまずきます。
レシートを1円単位で打ち込み、
分類を細かく分けて、
最終的に疲れてしまう。
だからこそ、最初に伝えたいのは——
**「完璧より“ざっくり続ける”ことの方がずっと大事」**ということ。
たとえば、
・1週間に1回まとめて入力
・1日の支出を「食費・生活費・その他」だけに分類
・大きな支出だけをメモ
これだけでも十分です。
重要なのは「数字を見る習慣」ができること。
細かさよりも“続けられる形”が勝ちです。
家計簿を「未来の安心」に変えるコツ
家計簿をつける目的は、
節約でも、反省でもありません。
本当の目的は、
**「未来への安心をつくること」**です。
数字が見えると、
「何にどれだけ使っているか」が明確になり、
漠然とした不安が減っていきます。
これはまさに、
“お金の見える化”による安心効果。
たとえば、
- 「このくらいなら毎月貯金できそう」
- 「あと2ヶ月で旅行費が貯まりそう」
- 「教育費に月3万円なら回せる」
このように、
“数字で安心できる瞬間”を増やすのがFP流の家計簿活用です。
FPが伝えたい最後のメッセージ
家計簿が続かないのは、あなたの性格のせいではありません。
忙しい日常の中で「つけ続ける」こと自体がすでに素晴らしい行動です。
大切なのは、
「つけること」よりも「見返すこと」。
そして、“気づき”をもとに
小さな改善を積み重ねることです。
💡 FPからのひとこと
家計簿は「自分を責めるノート」ではなく、「自分を知るノート」。
だから、できる範囲で続けるだけで十分なんです。
続けることより、「気づきを得ること」。
それが、あなたの家計を前に進める第一歩になります。
✨まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 家計簿の目的 | 節約ではなく「気づき」 |
| 続けるコツ | 完璧にせず“ざっくり”でOK |
| 得られる効果 | 不安が減り、未来が見える安心 |
💬 今日のひとこと
“家計簿をつける=家計を整える練習”。
うまくいかない日も、自分を褒めながら続けていきましょう。