家計が崩れる人の共通点は“固定費の見落とし”にある

2025.12.6 <00986>

家計がうまく回らない、いつもギリギリ…。
そんな悩みを抱える多くの家庭に共通しているのが、

目次

“固定費に目が向いていない”

ということ。

実は、家計が崩れる大きな原因は
「ムダ遣い」よりも “毎月決まって出ていくお金”の積み重ね にあります。

固定費は、気づかないうちに増え、
気づかないうちに家計を圧迫していく存在。

だからこそ、
固定費を整えるだけで月数千円〜数万円も家計がラクになることがあります。

今日は、FPとしてさまざまな家庭を見てきた経験から、
家計が崩れやすい人の共通点と、
まず見直すべき固定費のポイントを詳しくお伝えします。


◆ “固定費の見落とし”が家計を崩す理由

固定費とは、

・スマホ代
・保険料
・通信費(Wi-Fiなど)
・サブスク
・電気・ガス
・家賃・住宅ローン
・車の維持費

など、毎月自動的に出ていくお金のこと。

家計が崩れていく仕組みは、とてもシンプルです。


① 気づかないうちに出ていくから管理が難しい

食費や日用品と違い、
「気づけば勝手に引き落とされている」のが固定費。

そのため、
自分がいくら払っているか“意識しないまま払い続ける”ケースが多いです。


② 固定費は一度増えると戻りにくい

いったん契約したものを見直すのは心理的に面倒。
その結果、解約やプラン変更が後回しになりがちです。


③ 毎月の積み重ねが大きい

固定費が月5,000円高いだけで、
年間6万円、5年で30万円の差になります。

“ちょっとした差”が実は深刻な影響を与えます。


◆ 家計が崩れる人の共通点:固定費が“見えない”状態

具体的には、以下の傾向があります。


1. スマホ代が高いまま放置している

家族全員がキャリアの高いプランを使っているケース。
月8,000〜12,000円ほど払っている家庭も珍しくありません。


2. 加入したことを忘れたサブスクが複数ある

音楽、動画、アプリ、買い物系…
気づけば月数千円になっていることも。


3. 保険が“過剰”または“重複”している

「不安だから多めに入る」ことで
必要以上の保険料を払い続けているパターン。


4. ネット回線・電気・ガスを見直していない

何年も同じプランで、割高なまま使用しているケース。


5. 車の維持費を家計として把握していない

ガソリン・駐車場・保険・税金・メンテナンス…
月換算すると数万円になることも。


◆ 固定費は“節約の主役”。努力せずに家計が整う理由

固定費の見直しが最も効果的なのは、次の3つの理由からです。


① 一度見直すだけで、効果がずっと続くから

家計改善の中で、
ここまで“放置できる節約”は他にありません。

努力ゼロで、毎月の支出が勝手に下がります。


② 精神的な負担が少ないから

食費や日用品の節約と違って、
我慢やストレスを伴いません。

減らしても生活の質が落ちないため、
続けやすさが抜群です。


③ 年間で見ると効果が圧倒的に大きいから

スマホを家族分見直すだけで
年間10万円以上変わることもあります。

固定費は、小さな改善が積み重なり、
家計に大きなゆとりを生んでくれます。


◆ まず見直すべき固定費ベスト5

ここからは、具体的に「どこ」から手をつけると効果が大きいかをご紹介します。


① スマホ代(通信費)

月8,000円 → 月3,000円台も可能。
家族全員で見直せば年間10万円以上の差に。


② 保険料

“入りすぎ”のパターンが非常に多いです。
重複保障を整理するだけで月数千円改善できます。


③ サブスク

使っているもの、使っていないものを書き出すだけでOK。
2〜3個解約すれば、固定費は大きく変わります。


④ 電気・ガスのプラン見直し

今は自由化で選択肢が多く、
見直すだけで年間数千円〜1万円ほど改善可能。


⑤ ネット回線

古いプランのまま割高になっている場合が多いです。
プロバイダ変更で年1万円以上安くなることも。


◆ 見落としがちな“固定費の落とし穴”

固定費は目に見えないだけに、
こんな落とし穴にも注意が必要です。


● 過剰に入った保険が“安心”を奪っていることも

「不安だから」と保険を増やしすぎると、
毎月の負担が増え、生活が苦しくなります。


● サブスクは小さな金額でも破壊力がある

月500円×6つ=3,000円
月1,000円×4つ=4,000円
合計7,000円以上、という家庭も。


● 車は“家計の黒字”を吸い取る見えない固定費

ガソリン代の高騰も大きな影響。
必要な出費だからこそ、把握が重要です。


◆ 固定費を見直すための“3ステップ”


Step1:固定費をすべて書き出す

スマホ・保険・通信・サブスク・車など
一度一覧にすると現状が見えます。


Step2:削れそうな項目に★をつける

「使っていない」「割高」と感じたものに印を付けます。


Step3:1か所だけ見直す(全部やらない)

いきなり全部見直すと疲れて続きません。
まず1か所でOK。


◆ “固定費の見落とし”をなくせば家計は必ず立て直せる

家計が崩れる原因は、
あなたの頑張り不足ではありません。

見落としていただけ。
その多くが、“気づけば改善できる”ものばかり。

家計改善でいちばん効果が高いのは、
節約でもなく、我慢でもなく、
“固定費の棚卸し” です。

今日からできる小さな行動で、
来月の家計はきっとラクになります。

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