2025.10.23 <00942>
1. 「子どもの夢」と「親の老後」は、どちらも大切なテーマ
「子どもがやりたいことを全力で応援したい」
それは、どの親も心から願うこと。
けれど同時に、
「自分たちの老後資金が足りるだろうか」
という不安も、頭をよぎりますよね。
実はこの2つのテーマ――子どもの夢と親の老後――は、
どちらか一方を優先するものではなく、バランスをとって共に考えることが大切なんです。
2. 夢の応援が“家計の重荷”にならないために
教育費や習いごと費用は、知らず知らずのうちに膨らんでいくもの。
「本人が頑張っているから」「今だけだから」と続けてしまい、
気づけば貯金を取り崩している…という相談もよくあります。
でも、夢を応援するために親が無理をしてしまうと、
それがのちに“家計のストレス”につながりかねません。
大切なのは、「応援の限度」を決めること。
たとえば、
- 家計の中で教育費に使える上限をあらかじめ設定する
- 追加で必要な費用は、本人にも工夫や努力を促す(奨学金、アルバイトなど)
「できる範囲で全力で応援する」
そのスタンスが、親子双方にとって長く続く安心につながります。
3. 教育費を「投資」として考える視点を持とう
教育費は“消費”ではなく、未来への投資。
ただし、“回収できない投資”にしないことが大切です。
たとえば、
- 子どもが何に関心を持っているのか
- その進路でどんな力を伸ばせるのか
- 学んだことが将来どんな形で活かせるのか
を一緒に考える時間を持つだけでも、教育費の“意味”が変わります。
親が冷静に見守る姿勢は、子どもにとっても安心感につながります。
「お金をかける=良い教育」ではなく、
「選んでかける=意味のある教育」を目指しましょう。
4. 老後資金を守るために、今からできる3つのこと
1️⃣ 教育費のピークを把握する
子どもの進学時期をリスト化し、「いつ・いくら必要になるか」を見える化。
“お金の山”を把握すれば、貯め方や使い方が変わります。
2️⃣ 老後資金の“先取り貯蓄”を続ける
教育費が増える時期も、老後資金への積立をゼロにしないことがポイント。
たとえば、iDeCoやつみたてNISAを少額でも続けるだけで大きな差になります。
3️⃣ 「共働き・副収入」でリスク分散
教育費と老後資金を両立するには、“収入の選択肢”を持つことも大切。
少しの働き方の工夫で、家計の安心度はぐっと上がります。
5. 親が安心している姿が、子どもにとっての最高の教育
子どもは、親の姿をよく見ています。
お金の使い方、感情の向き合い方、決断の仕方――。
実は、どんな習いごとよりも“親の生き方”が最大の教育になります。
だからこそ、親が安心して未来を描けることが、子どもの安心にもつながるのです。
「夢を応援するために、無理をしない」
「老後のために、今から少しずつ整える」
このバランスが取れたとき、家族のお金の流れも、心の流れも整っていきます。