2025.10.30 ＜00949＞
1. 子どもは「お金の話」を聞いていなくても“感じ取っている”
「お金の話は子どもにはまだ早いから」と、避けていませんか？
でも実は、子どもは“聞いていなくても感じ取っている”ものです。
親がレジ前で財布を見つめてため息をついたり、
「今月ピンチなのよね」とぼやいたりすると、
その表情や声のトーンから“お金＝怖いもの・不安なもの”という印象を受け取ります。
子どもは、言葉よりも“空気”で学ぶ生きもの。
だからこそ、親の不安は伝えようとしなくても伝わってしまうのです。
2. 「お金がない」が口ぐせになると、子どもの心に残る言葉
子どもに何気なく言ってしまう、
「うちはお金がないから」「それはムリよ」という言葉。
実はこの一言が、子どもの「お金への思い込み」をつくってしまうことがあります。
- 「お金がない＝がまんするしかない」
- 「お金の話＝イヤなこと」
- 「夢より現実を見なきゃ」
こうした価値観が、無意識のうちに刷り込まれてしまうのです。
もちろん、親として不安を抱えるのは当然です。
でも、“不安な気持ち”と“伝える言葉”を分けて考えるだけで、
子どもの受け取り方は大きく変わります。
3. 親が不安を抱える３つの原因
お金の不安の多くは、実は“金額の問題”ではなく、“見えないこと”から生まれます。
✅① 将来の支出がイメージできない
「大学費用っていくら？」「老後はいくら必要？」
“わからない”ことが不安の正体です。
✅② 今の家計が整理できていない
支出があいまいなままだと、「いつもギリギリ」と感じてしまいます。
お金の流れを“見える化”するだけで、漠然とした不安は薄れていきます。
✅③ 他の家庭と比べてしまう
SNSやママ友との会話の中で「うちは少ないかも」と焦ることもありますが、
家庭の価値観やライフプランはそれぞれ。
比べるより、“わが家に合った安心”を見つけることが大切です。
4. “見せない”ではなく“整える”ための３ステップ
「不安を見せないようにしよう」と無理をすると、余計に苦しくなります。
大事なのは、“隠す”のではなく、“整える”こと。
💡STEP①：家計を“見える化”する
毎月の収支を書き出し、固定費・変動費・貯蓄を整理します。
数字で見えると、「思っていたより大丈夫」と感じられることも。
💡STEP②：未来のお金を“計画化”する
教育費・老後資金・住宅費などをキャッシュフロー表にまとめてみましょう。
不安を“未来の地図”に変えることで、見通しが立ちます。
💡STEP③：子どもに「安心感」を伝える
「お金のことはちゃんと考えているよ」
この一言だけで、子どもは安心します。
親が落ち着いている姿が、何よりの“安全基地”になるのです。
5. まとめ：安心して笑っている親こそ、最高の教育
お金の不安をなくすことは、簡単ではありません。
でも、不安と上手に付き合う力は、誰でも育てることができます。
「なんとかなる」ではなく、「どうにかする方法を考えられる」。
その姿を見せることが、子どもへの最高の金銭教育です。
親が安心して笑っていられる家庭には、
お金だけでなく、“心の余裕”も流れています。
