2025.12.6 <00987>
お金が貯まる家庭と、なかなか貯まらない家庭。
どちらにも「共通点」があります。
実は、お金が貯まる家庭には必ずと言っていいほど、
“お金がどこから来てどこへ流れているか”がわかる仕組み
が整っています。
その仕組みの中心になるのが、
“財布(お金の入れ物)の分け方”。
財布の分け方ひとつで、
・無駄遣いが減る
・月末の不安が消える
・家計の見通しが立つ
・貯金がラクに続く
…といった効果が自然に生まれます。
「家計簿が苦手」「管理が続かない」という人ほど、
財布の分け方を工夫するだけで劇的に変わります。
今回は、FPとして実際に効果があった
“お金が貯まる財布(口座)の分け方5パターン”
をご紹介します。
あなたの家庭に合うスタイルが、必ずひとつは見つかるはずです。
◆ パターン1:もっとも基本!“3財布”方式
(生活費・貯金・特別費の3つに分ける)
一番シンプルで、誰でも取り入れやすい方法です。
● ① 生活費用の財布(メイン)
食費・日用品・ガソリンなど、日常の支払いはここから。
● ② 貯金用の財布(触らない口座)
給料日に自動で移す “先取り貯金” 用。
● ③ 特別費の財布
年払い・イベント・旅行など“不定期の支出”用。
◆ この3つがそろうと何が起きる?
・生活費がわかりやすい
・貯金が勝手に貯まる
・急な出費で家計が崩れない
家計が安定しやすく、「もうごちゃごちゃわからない…」という悩みが消えます。
◆ パターン2:“封筒管理”で使いすぎを防ぐタイプ
昔ながらの方法に見えますが、40代・50代の女性には根強い人気。
● やり方
① 食費
② 日用品
③ レジャー
④ こども費
⑤ 医療費
など、用途ごとに封筒または袋に分けて入れるだけ。
家計簿が続かない人ほど、
見た目で管理できる封筒方式が向いています。
● メリット
・一目で残金がわかる
・使いすぎが起きにくい
・現金派にぴったり
◆ パターン3:キャッシュレス向け“4口座”管理
カードや電子マネーが中心の人は、
“お金が見えないストレス”が発生しがち。
そこで役立つのがこの方法。
● ① 生活費口座
カードを紐づけるメイン口座。
● ② 貯金口座
触らない・移さない口座。
● ③ 特別費口座
車検・医療費・年払い・家電など。
● ④ 趣味・自己投資口座
罪悪感なく使うための口座。
● メリット
・数字で管理しやすい
・使途不明金が激減
・「使っていいお金」が分かる
キャッシュレスの家庭には最強の管理法です。
◆ パターン4:夫婦別財布+共有財布のハイブリッド
共働き家庭で最も成果が出る仕組み。
● 夫婦別財布(自由費)
・個人の買い物
・お小遣い
・趣味
・交際費
● 夫婦共有財布(生活費)
・食費
・住宅費
・光熱費
・子ども費
・車
それぞれが一定額を共有財布へ入れ、
生活費はそこから支払う仕組みです。
● メリット
・ケンカが減る
・お互いのストレスが少ない
・明細管理が一気にラクになる
40代夫婦の家計相談で採用率が高い方法です。
◆ パターン5:“目的別財布”で目標達成が早くなるタイプ
こちらは、
「貯金したい」「旅行したい」「教育費を整えたい」
という目的が明確な人に最適。
● 財布(口座)の例
① 教育費
② 老後資金
③ 旅行
④ 自分のご褒美
⑤ 住宅修繕
目的ごとに分けることで、
「進捗が見える」=やる気につながるというメリットがあります。
◆ 財布の分け方を成功させる“3つのコツ”
どの方法を選んでも、ここが整うと成功率が一気に上がります。
① まず1~2種類に絞る(増やしすぎない)
始めから5つ作ると続きません。
まずは「生活費+貯金」からでもOK。
② 貯金口座は“触らない”ルールにする
これだけで年間の貯金額が大きく変わります。
③ 月1回だけ調整する(毎日はしない)
毎日管理しようとするほど続かない。
月1回がベストです。
◆ あなたに合う財布の分け方を選べば、お金は自然に貯まる
家計管理は“がんばる”ではなく、
“仕組みでラクする”ことがポイント。
財布の分け方があなたに合っていれば、
貯金も節約も自然と続きます。
大事なのは、
あなたの性格・家庭の形・働き方に合った分け方を選ぶこと。
ぜひ、今日ご紹介した5つの中から
「これならできそう!」と思うものを選んでみてください。
家計にゆとりが生まれ、気持ちもぐっと軽くなりますよ。