2025.9.4<00893>
はじめに
「老後資金は2000万円必要」と
よく耳にするけれど、
本当にそれだけあれば安心なの?
特に“おひとり様”として生きる
独身女性にとって、
老後資金の問題は切実です。
この記事では、実際の生活費を
シミュレーションしながら
「おひとり様の老後に必要な金額」
をわかりやすく解説していきます。
独身女性の老後はお金がかかる?
結婚している場合と比べて、
独身女性の老後は「一人で負担する」
お金が多くなりがちです。
例えば…
- 家賃や住宅費を一人で負担
- 食費や光熱費もシェアできない
- 病気や介護が必要になったとき、
頼れる人が少ない
そのため、必要な老後資金は
既婚世帯より多くなる傾向があります。
老後の生活費はどれくらい?
総務省の家計調査によると、
単身高齢者の生活費は
平均で 月14〜16万円。
ただしこれは「最低限の生活」レベル。
実際には、旅行や趣味を楽しむなら
月20〜25万円 は必要です。
例:月20万円 × 12か月 = 年間240万円
65歳から90歳まで25年間生きると、
240万円 × 25年 = 6000万円
このうち年金で賄えるのは
月10〜13万円程度。
差額として 2000〜3000万円 を
自分で準備する必要があります。
住宅費の違いで必要額が変わる
老後資金を考えるとき、
大きなポイントは「住まい」。
- 持ち家あり(ローン完済済)
→ 生活費は比較的少なく済む - 賃貸暮らし
→ 家賃分がずっと必要になる
例えば家賃6万円の賃貸であれば、
年間72万円。
25年間で1800万円。
この金額を加えるだけで、
老後資金の必要額は大きく増えます。
医療費・介護費も忘れずに
老後に大きな負担になるのが
医療費や介護費です。
厚生労働省の試算では、
一人あたりの生涯医療費は
約2700万円。
そのうち後半の20年に
かかる割合が高いと言われています。
さらに介護が必要になると、
平均で 月8万円前後。
3年間介護サービスを利用すれば、
300万円近い出費 になることも。
つまり「生活費+医療介護費」まで
見据えて準備しておくことが大切です。
シミュレーション例
ケース①:持ち家・質素な生活
- 月15万円 × 25年 = 4500万円
- 年金で月12万円受給 → 25年で3600万円
- 不足額 = 900万円
ケース②:賃貸・趣味や旅行あり
- 月22万円 × 25年 = 6600万円
- 年金で月12万円受給 → 25年で3600万円
- 不足額 = 3000万円
つまり、おひとり様老後に
必要な資金は 1000〜3000万円 と
ライフスタイル次第で大きく変わります。
30代からできる準備
「そんな大金、用意できない!」
と思う方も多いでしょう。
でも大切なのは、今から少しずつ
準備を始めることです。
- 生活防衛資金:半年〜1年分を現金で確保
- つみたてNISA:月1万円から投資信託で積立
- iDeCo:老後資金専用、節税効果あり
- 副収入作り:趣味やスキルを活かす
特に30代は「時間」という大きな味方がいます。
月3万円を年利4%で30年間積み立てれば、
約2000万円 に成長します。
まとめ
- おひとり様の老後資金は
1000〜3000万円必要 - 住まいやライフスタイルで差が出る
- 医療・介護費も見据えて準備を
- 30代から少額積立で老後資金を確保
将来に不安を感じるとき、
「準備しておけば安心できる」と
考えるだけで気持ちが軽くなります。
おひとり様だからこそ、
自分の未来をしっかりデザインする力が
必要なのです。
今日から一歩を踏み出して、
未来の安心を手に入れましょう。