2025.8.6 <00864>
「65歳で定年退職?それとも70歳まで働く?」
そんな疑問を持つ40代・50代の女性は多いはずです。
何歳まで働くかを決めるには、まず**「老後に必要な収支を見える化」することが鍵**。
自分にとってのゆとりある働き方を考えるステップを、一緒に見ていきましょう。
① 多くの人は何歳まで働きたいと思っている?
- 内閣府の調査では、60歳以上のうち**「65歳くらいまで働きたい」と答えた人が25.6%で最多**。次いで「70歳くらいまで」が21.7%、「働けるうちはいつまでも」が20.6%です
- 平均的な引退年齢は、男性68.2歳・女性66.7歳。多くの方が年金支給開始後もちょっと延長して働いている実態があります 。
つまり、65歳以降も働く選択をする人が増えており、これが新しい“普通”になりつつあります。
② 「収支の見える化」のステップ
老後、いつまで働くべきか決めるには 、
- 老後の必要な生活費(支出)
- 受け取れる年金・働いて得られる収入
のバランスを見える化することが大切です。
▼おすすめのツールとテンプレート
- 日本FP協会や金融系サイトが提供する ライフプラン表のPDF/Excelテンプレート を活用するのがおすすめです。
- Webで使える キャッシュフロー表 や「家計の収支確認表」もあり、将来収支の見通しを立てやすいです
年齢 | 年金収入(年) | パート等収入(年) | 支出(年) | 年間不足額(年) |
---|---|---|---|---|
65 | 264万円 | 60万円 | 330万円 | –6万円 |
70 | 264万円 | 36万円 | 330万円 | –30万円 |
75 | 264万円 | 12万円 | 330万円 | –54万円 |
80 | 264万円 | 0万円 | 330万円 | –66万円 |
💡この例では、65歳までパートを続けた場合、赤字を抑えつつ老後を迎えられる可能性があることがわかります。働き方次第で収支のバランスは変わります。
④ いつまで働くか考えるポイント
✦収入側:
- 年金の受給額がどのくらいか(ねんきんネットで確認)
- パート・副業など、働き方のスタイルと収入の見通し
✦支出側:
- 毎月の生活費(食費・光熱費・医療費など)
- ライフイベント(住宅の修繕、旅行、介護など)
この「いつまで働くか」を決める際は、収入-支出を年代別に見える化することで、働き必要性が明確になります。
⑤ 働き方と資産運用も併せて考える
- つみたてNISAやiDeCo:税制優遇のある制度を使い、老後資金を効率よく準備する 。
- 年金の繰下げ受給:70歳まで働けそうなら、受給を先送りして年金額を増やす選択もあり 。
- 健康管理・働きやすい仕事の選択:70代でも続けやすい軽作業やコンサルなども視野に 。
⑥ 手順をまとめるとこんな流れです:
- ねんきんネットなどで年金の見込み額を確認
- 家計の現状を収支表に記録(年間収支が分かるExcelテンプレート等)
- ライフイベントや希望の働き方を整理し、年代ごとの収支シミュレーションを作成
- 「いつまで働きたいか」「どこまで働く必要があるか」を数字で判断
- 必要な資金をつみたて・運用で準備、支出の見直しもスタート
テンプレート例は、Microsoft Officeの公式テンプレート・日本FP協会のExcelファイルなどが手軽でおすすめです オカネコ – 3分でかんたん家計診断+1トマラボ+1。
まとめ:「働く年齢」は収支で判断するもの
- 多くの方は65歳以降も働きたいと考えており、実際に働いている人も増えています 公益財団法人 生命保険文化センターFP Financial。
- 「老後にいつまで働くか」は感覚ではなく、「収支の見える化」が答えへの第一歩。
- Excelや無料テンプレートで収支を整理し、将来の働き方を自分事として数字に落とすことで安心感が得られます。
- パート継続、副業、投資などの選択肢を組み合わせれば、安心の老後資産を築くことが可能です。
あなたの「人生の後半戦」に必要な収入と支出を見える化するお手伝いが必要なときは、お気軽にFPに相談してみてくださいね。
今日の一歩が、未来の自分を支える大切な土台になります。